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そもそも「がん」とはなんのことでしょう?
まずは、「がん」の正しい知識について見ていきましょう。「国立研究開発法人がん研究センター」の運営する「がん情報サービス」に詳しく書かれています。
https://ganjoho.jp/public/knowledge/basic/index.html
正常な細胞が分裂するときなどに、偶然、遺伝子に「傷」が生じることがあります。また、この傷は、喫煙、ウイルスや細菌などの感染、さまざまな化学物質、放射線などの外的要因によって生じることもあります。この傷のことを遺伝子の「変異」といいます。さまざまな原因で生じた遺伝子の変異によって、細胞が無秩序に増え続けるようになることがあり、このようにしてできた細胞のかたまりを「腫瘍」といいます。
腫瘍は、腫瘍をかたちづくる細胞の増え方や広がり方の違いから、大きく悪性腫瘍と良性腫瘍に分けられます。そのうち悪性腫瘍は、細胞が無秩序に増えながら周囲にしみ込むように広がったり(浸潤しんじゅん)、血管などを介して体のあちこちに飛び火して新しいかたまりを作ったり(転移)します。
放っておくと全身に広がり、体にさまざまな悪い影響をもたらすため、ほとんどの場合、治療が必要になります。その悪性腫瘍のことを「がん」ともいいます。
その他にも、白血病や悪性リンパ腫などの「血液のがん」と呼ばれるがんもあります。
(国立研究開発法人がん研究センター 「がん情報サービス」 「がんという病気について」より引用)
現在、日本人の死因の第1位となったがん。
「令和3年人口動態統計月報年計の概況」によると、日本人の死因の約27%ががんによるものです。
また、鳥取県の指標でいうと、令和元年のがんで死亡する人の割合は、全国でワースト3位でした。
(「がん情報サービス」の公表資料 75歳未満年齢調整死亡率がんの全部位の統計から抜粋。)
これは、全国の都道府県で3番目に多く、鳥取県の人はがんにより亡くなっていたということです。
この順位は近年改善傾向にあるとはいえ、鳥取県の皆様にとって、がんという病気は、気にかけないといけない病気であることは間違いありません。
国立がん研究センターの調べによると、生涯にがんになる確率は、
男性 65.5%
女性 51.2%
とされています。
つまり、日本人の2人に1人は、生涯にがんになる可能性があります。
怖い病気でもありますが、身近にある病気でもあります。
今、あなたの目の前に、人生を寄り添ってくれたパートナーがいます。
あなたと、パートナー。
どちらかひとりは、いつか「がん」になると想定してみてください。
きっとそれは防ぐことのできないリアルな未来です。
防ぐことができるかもしれない「がんによる死」という未来。
がん検診を受けて早期に発見して、悪化する前に治療することが、その未来を防ぐために今すぐにできる一手です。
今、目の前にいるパートナーが大事だからこそ、「がん検診受けてみない?」そう伝えてみませんか?
また、大切な家族のためにあなた自身が「がん検診」を受けてみませんか?
(データ資料)
今回記載した指標は、「がん情報サービス」というホームページに記載された情報から引用しています。
「がん情報サービス」は、「がん対策基本法(平成18年法律第98号)」に基づき、「国立研究開発法人がん研究センター」が、情報発信を目的に運営しています。
https://ganjoho.jp/public/index.html
がん75歳未満年齢調整死亡率
全部位 男女計 鳥取県順位推移
※記事本文中では、注意喚起のためここ近年で最も良くなかった年のデータを記載しています。
※年齢調整死亡率とは、年齢構成の異なる集団を比較する際に、高齢化率等の地域ごとの相違を気にすることなく地域や年次で比較するために、年齢構成を調整した死亡率です。また、75歳未満に限定することにより、壮年期におけるがんの死亡率に対して高い精度で比較することが可能となります。